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歴史を感じる空間の創造

長い歴史を持つ
旧元町小学校

元町とともに
歴史を築いてきた建物

旧元町小学校は明治44年(1911年)に東京市元町尋常小学校として創立され関東大震災で被災後、昭和2年(1927年)に現在地へ移転・新築された「復興小学校」です。

旧元町小学校の復元による
記憶の継承

昭和2年(1927)年に竣工した旧元町小学校は、関東大震災の帝都復興事業における、『復興小学校、復興小公園』として、元町公園とともに建設整備されました。その後も戦災による破壊を免れ、建設当時の計画理念と姿をとどめています。
旧元町小学校と元町公園が歩んできた、これまでの長い歴史を継承し、これから先も、その役割を継承していきます。

旧元町小学校を踏襲した
意匠デザイン

旧元町小学校のコの字型の建物配置と外壁意匠を継承するため、西館北側や園庭側2・3階には復元外壁を設け、東館と一体となるような外観としています。旧元町小学校竣工当時のサッシ色と形状、外壁色を再現し、旧元町小学校の歴史を後世に引き継ぐ計画としています。また東館においては、当時の廊下や教室などを復元し、使用していた材料を利活用しています。

さらなる100年後への
継承に向けて

ユニバーサルデザインの導入

子どもから高齢者、障害者、外国籍の方など、すべての方が利用しやすい施設として、ピクトサインや英語併記などのわかりやすいサイン計画、適切なスロープや手摺、エレベーターの設置などのバリアフリー対応を行っています。元町公園との間には誰もが利用できるカフェデッキを配置し、コの字型の建物配置の中心に位置する園庭は、人工芝とゴムチップ舗装仕上げとし、公園と一体的に利用できる設えとしています。

歴史を次世代へ継承する

1923年の関東大震災後に建設された復興小学校と復興公園が一体で残る唯一の事例で、その跡地の整備計画です。「100年後の未来の子どもたちにつながる地域の拠点づくり」をテーマに旧元町小学校の校舎を改修・保存した東館と新築の西館で構成されています。子育て支援や健康寿命の延伸、災害対応、食(医食同源)、地域の集い、医療・技術開発など多様な用途が入り、様々な方が集える場を提供し、地域コミュニティの活性化が図れる計画としています。

周辺環境と一体化した施設保存

周辺の街並みとの調和が一番大切な地域貢献と考え、周辺環境に溶け込む低層4階建ての施設としています。小学校と公園が一体に作られてきた歴史を踏まえ、元町公園との一体的な屋外空間を形成しています。